2026-09-23
スバイルLASIKの「見え方の質」から白内障手術まで、ESCRS 2026での講演
アイリウム眼科のカン・ソンヨン院長がESCRS 2026で講演。スマイルLASIKにおける高次収差低減と「見え方の質」の向上、プラズマスマイル研究、将来の白内障手術を見据えた長期的な手術戦略を詳しく解説します。

こんにちは。カンナム・アイリウム眼科です。
スマイルLASIKについて調べていると、スマイル(SMILE)、スマイルプロをはじめ、最近ではスマートLASIK、ニュースマイルLASIKなど、さまざまな手術法や機器を目にするかと思います。
しかし、同じ視力1.0であっても、鮮明さや光のにじみ(ハロー・グレア)など、実際に感じる「見え方の質」には差が生じる場合があります。個々の角膜の特性だけでなく、レーザーエネルギーや照射パターン、光学部の設計など、綿密な手術計画が極めて重要となるのはそのためです。

アイリウム眼科は、こうした「見え方の質」を向上させるための研究を継続して行ってまいりました。カン・ソンヨン院長は先日、イギリス・ロンドンで開催された2026年欧州白内障屈折手術学会(ESCRS 2026)において、公式教育コース(Instructional Course)2セッションと産業シンポジウムの計3セッションに演者として登壇いたしました。

特にInstructional CourseはESCRSの公式教育プログラムであり、各分野の専門医師が実際の臨床経験や手術ノウハウを世界各国の眼科医と共有する専門教育セッションです。カン・ソンヨン院長は今回の学会で、KLEx分野の教育演者として参加しました。
今回のESCRSで発表された3つの主要な研究と手術戦略をご紹介いたします。
20〜30代のスマイルLASIK、数十年後の白内障手術まで考慮すべき Planning the Second Lifetime Surgery: When KLEx Patients Become Cataract Patients
最初のInstructional Courseは、「レーザー屈折矯正手術後の白内障手術の最適化(REFRACTIVE FOOTPRINTS: OPTIMIZING CATARACT SURGERY IN POST-LASER EYES)」をテーマに行われました。
若年期にスマイルLASIKなどの視力矯正手術を受けると、角膜の形状や光学的特性が変化することがあります。こうした変化は、数十年後に白内障手術を受ける際、眼内レンズ度数の計算や手術計画にも影響を与える可能性があります。

そのため、現在の視力だけでなく、将来の白内障手術まで見据え、長期的な視点で視力矯正手術を計画することが不可欠であるという内容を扱いました。

実際に、過去にLASIKやLASEKなどの視力矯正手術を受けた患者様が白内障手術を検討する際は、角膜形状解析や高次収差などを精密に検査し、光のにじみや鮮明さ低下の原因までしっかりと確認するプロセスが重要となります。
第1世代LASIK術後の患者様における白内障手術前の精密検査や手術計画についての詳細は、カン・ソンヨン院長の医療コラムにてご覧いただけます。
カン・ソンヨン院長 医療コラムはこちら ▼
スマイルLASIK、より精巧な手術のための戦略 The Art of the (Almost) Perfect KLEx
2つ目の教育コースでは、「より完成度の高いスマイル手術(KLEx)のための手術戦略(The Art of the (Almost) Perfect KLEx)」をテーマに講演を行いました。
KLEx(Keratorefractive Lenticule Extraction)は、角膜実質内に切片(レンチクル)を形成したのち、微小な切開創からそれを取り出す視力矯正法で、スマイル(SMILE)、スマイルプロ、スマートサイトノバ(SmartSight NOVA)などがこれに該当します。

今回の講演では、スマイルLASIKやスマイルプロの手術結果は単にレーザー機器ひとつで決定づけられるものではなく、レーザー照射パターン、光学部(optical zone)の設計、患者様の角膜特性、術後の高次収差の変化などを総合的に考慮しなければならないことを解説しました。
特に、患者様の角膜状態や矯正量に応じて光学部をより精緻に設定するための新たな光学部計算法など、アイリウム眼科の研究チームが進めてきた「見え方の質」向上に関する研究内容を紹介しました。
プラズマスマイル、「見え方の質」を高めるための研究 Refractive Technology & More Seeing Around Corners
ESCRS公式プログラムに含まれる産業シンポジウム「屈折矯正手術の技術とその先の未来(Refractive Technology & More)」では、次世代スマイルLASIK研究である「プラズマスマイル(PLASMA KLEx)」とレーザー照射戦略について発表しました。
プラズマスマイル研究は、単にレーザーエネルギーを低く抑えるだけでなく、レーザー照射の間隔と配列パターンを緻密にコントロールすることで、術後の見え方の質を高めることに焦点を当てています。
従来のレーザー照射法と新しいパターンを比較した臨床結果をもとに、高次収差(Higher-Order Aberrations)やコマ収差など術後の光学的変化を分析し、視力表上の1.0にとどまらず、より鮮明で質の高い見え方を目指すスマイルLASIKの今後の発展方向を提示しました。

スマイルLASIKの「見え方の質」を決定づける綿密な手術計画
スマイルLASIK、スマイルプロ、スマートノバなど、視力矯正の機器や手術法は常に進化を続けています。
しかし、同じ機器を使用したからといって、すべての目に対して同一の手術計画を適用できるわけではありません。
手術前の精密検査を通じて角膜の構造的・光学的特性を十分に分析し、それに基づいてレーザーエネルギーや照射パターン、光学部など、患者様一人ひとりの目に適した手術条件をどれほど精巧に計画できるかを見極めることも大切です。
アイリウム眼科は、SCI級の国際学術誌に発表した臨床研究成果や精密検査データを基盤とし、単なる目標視力の達成だけでなく、術後の見え方の質や長期的な目の変化まで考慮した視力矯正手術を追求しています。


スマイルLASIK、よくあるご質問をご確認ください
Q1. スマイルLASIKとスマートノバの違いは何ですか?
スマイル(SMILE)とスマートサイトノバ(SmartSight NOVA)は、いずれも角膜実質内にレンチクルを作成し、小さな切開創から取り出すKLEx(角膜レンチクル摘出術)方式の視力矯正手術です。使用するレーザー機器やセンタリング補正といった詳細な技術に違いがあるため、精密検査を通じてご自身の目の状態に最適な術式を選択することが大切です。
Q2. スマイルLASIKは最新の機器ほど優れていますか?
機器の進化も重要ですが、機器だけで手術結果が決まるわけではありません。角膜の形状や矯正量などの精密検査結果に基づき、レーザーエネルギーや照射法、光学部などをどのように設計するかという点も、手術の精度や見え方の質を高める上で欠かせない要素です。
Q3. スマイルLASIKにおいて「高次収差」はなぜ重要なのですか?
高次収差(Higher-Order Aberrations)は、一般的な近視や乱視とは異なり、眼鏡では矯正が困難な微細な光学的歪みです。夜間の光のにじみや眩しさ、鮮明さなど、実際に体感する「見え方の質」に直結するため、視力矯正手術では術後の高次収差の変化も綿密に考慮します。
Q4. スマイルLASIKを受けた後でも、将来白内障手術を受けることは可能ですか?
はい、可能です。ただし、過去の視力矯正手術によって角膜の形状や光学的特性が変化している場合があるため、白内障手術の前に過去の手術歴と現在の角膜状態を詳細に確認し、それを眼内レンズの度数計算や手術計画へ正確に反映させることが重要です。
アイリウム眼科 カン・ソンヨン院長
アイリウム眼科 代表院長/延世大学校医学部卒業・セブランス病院眼科専門医/延世大学校医学部眼科学教室 臨床准教授/ISRS国際委員会 アジア・太平洋地域戦略事業総括(世界7名)/World College of Refractive Surgery & Visual Sciences Fellow/SCI級国際学術論文 60編以上発表(2026年基準)/ZEISS SMILE Ambassador · International Speaker/有水晶体眼内レンズ(ICL)・スマイル・LASEK・白内障手術関連の技術(器具)特許保有/米国白内障屈折手術学会(ASCRS)SMILEセッション BEST PAPER受賞(2024年、2025年 2年連続)/2024 ESCRS傘下 CSCRS「SMILE」功労賞受賞(アジア唯一)/The Ophthalmologist「2017 The Power List 50」選出/「The Surgeon’s Guide to SMILE」第4・7章 共同執筆

📍江南アイリウム眼科へのアクセス:江南駅2番出口方面に直結
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よくある質問
スマイルLASIKの手術後、将来白内障手術を受けることは可能ですか?
はい、可能です。ただし、過去の視力矯正手術により角膜の形状や光学的特性が変化している可能性があるため、白内障手術前には過去の手術履歴と現在の角膜状態を詳細に検査する必要があります。これらの精密検査結果を眼内レンズの度数計算および手術計画に適切に反映させることで、満足度の高い視力を得ることができます。
スマイルLASIKは最新の機器ほど手術結果が良くなりますか?
いいえ、機器だけで手術結果が決まるわけではありません。機器の進化も重要ですが、個々の角膜形状や矯正量に合わせた精密検査をもとに、レーザーエネルギーや照射パターン、光学部などをどのように設計するかが手術の完成度と見え方の質を左右します。
スマイルLASIKにおいて高次収差はなぜ重要なのですか?
見え方の質を決定づける極めて重要な要因だからです。高次収差は、一般的な近視や乱視とは異なり眼鏡では矯正しにくい微細な光学的歪みです。夜間の光のにじみや眩しさ、鮮明さの低下など実際の体感視力に直結するため、手術計画時にはその変化を細かく分析する必要があります。
スマイルLASIKとスマートノバの違いは何ですか?
使用する手術機器や中心補正(センタリング)技術などに違いがあります。どちらの手術も角膜実質内にレンチクルを作成して微小切開から除去する角膜レンチクル摘出術(KLEx)に分類されますが、用いるレーザーや細かな技術仕様が異なるため、精密検査を受けた上でご自身の目に最も適した術式を選択することが大切です。