2026-05-18
マイクロファットグラフティング vs ナノファットグラフティング vs フィラー 長所と短所を完全比較
スヌ整形外科がマイクロファットグラフティング、ナノファットグラフティング、フィラーの3つの施術の特徴と長所・短所を比較します。マイクロファットグラフティングはボリュームアップと肌の再生を同時に実現し、ナノファットグラフティングは幹細胞ベースの肌再生に焦点を当て、フィラーは即座で予測可能なボリュームアップと可逆性が利点です。臨床では、マイクロファットグラフティングとナノファットグラフティングを組み合わせるケースが多く、ご自身の肌状態と目的に合わせて専門医に相談した後に選択することが重要です。

マイクロファットグラフティング vs ナノファットグラフティング vs フィラー 長所と短所を完全比較!

こんにちは。
スヌ整形外科です。
最近、肌のボリュームアップと
肌の再生への関心が高まる中、
脂肪移植とフィラー施術に関する
お問い合わせが大変増えています。

特に「ナノファットグラフティングとは?」
「マイクロファットグラフティングとフィラーの違いは?」
といったご質問をよくいただきます。
本日は、これらの3つの施術の特徴と
長所・短所をわかりやすく比較いたします。
1. マイクロファットグラフティング (Micro-fat Grafting)
マイクロファットグラフティングは
ご自身の体から採取した脂肪を
遠心分離などで精製した後、
ボリュームが必要な部位に移植する施術です。
📍主な目的
: ボリュームアップ
(くぼんだ部分を埋める、輪郭改善)
📍付加効果
: 脂肪に含まれる脂肪由来幹細胞(ADSC)が
肌の再生を促進し、ハリの改善、
毛穴縮小などの効果が期待できます。

📍 マイクロファットグラフティングの長所
: 自分の組織を使用するため
異物感や拒絶反応がほぼなく、
ボリュームアップと肌再生効果を
同時に得られます。
📍 マイクロファットグラフティングの短所
: 移植された脂肪細胞が
どれだけうまく生着(生き残り定着)するかで
結果が異なります。
生着率は個人差が大きく、
時間とともに一部が吸収されるため、
希望するボリュームを保つために
2回以上のタッチアップ施術が
必要な場合があります。
2. ナノファットグラフティング (Nano-fat Grafting)
ナノファットグラフティングは
マイクロファットをさらに細かいフィルターで
濾過するプロセスを経ます。
このプロセスで、サイズの大きい成熟脂肪細胞は
破壊され、主に脂肪由来幹細胞(ADSC)が
豊富な画分のみが残されます。
📍 主な目的
: 幹細胞による肌の再生効果
(肌のトーン改善、ハリ回復、細かいシワ改善)
📍 ボリューム効果
: 脂肪細胞自体が不足しているため、
ボリュームアップ効果はわずかです。
(ただし、目の周りなど肌が薄い部位では
安全に微妙なボリュームを改善するのに
使用できます。)

📍 ナノファットグラフティングの長所
: 細い針での注入が可能なため
薄い肌(目の周り、唇周辺など)に
施術しやすく、肌の再生効果に
注力できます。
📍 ナノファットグラフティングの短所
: 一般的にボリュームアップ効果は
大きく期待することが難しいです。
💡 Tip
実際の臨床では、ボリュームアップと
肌再生効果の両方を得るために、
マイクロファットグラフティングでボリュームを補充し、
ナノファットグラフティングを肌層に
さらに併用するケースが一般的です。
3. フィラー (Filler, 主にヒアルロン酸)
フィラーはヒアルロン酸などの
人工物質を希望する部位に
注入して即座にボリュームを生成する施術です。
📍 主な目的
: 正確で予測可能なボリュームアップ
📍 フィラーの長所
: 予測性が高い
脂肪移植と異なり、細胞の生着を待つ必要がなく、
注入直後に
結果が確認でき、
施術で100%に近い修正が可能です。
: 持続期間が明確
通常1年から2年程度持続し、
時間とともに自然に分解されます。
: 可逆性
ヒアルロニダーゼという酵素を使用して
希望時に即座に溶解できるため、
安全性の面で利点があります。
(過去2〜30年間、安全に
使用されてきた理由です。)

📍 フィラーの短所
: 異物
人工物質であるため、
まれに異物反応
(腫れ、発赤など)が生じる可能性があります。
: 組織との違和感
自然に融合する脂肪と異なり、
フィラーは組織と遊離した
感覚が生じる可能性があり、
不適切に注入した場合、塊状化や
動きが生じる可能性があります。
: 再生効果なし
脂肪移植で得られる
幹細胞による肌再生効果は
期待できません。
✨ あなたに合った施術は?

これらの特徴を踏まえると、
どの施術があなたにより適しているか迷いますよね?
個人的な見解をまとめてお伝えします。
脂肪移植 (マイクロ+ナノ)が推奨される場合
✅ ボリュームアップと同時に
肌再生効果(ハリ、トーン改善)を
希望される方
✅ 人工的な異物(フィラー)に対して
抵抗感がある方
✅ ただし、2回以上のタッチアップ施術が
必要になる可能性があることを自然な
プロセスとして受け入れることができる必要があります。
✅ 特に肌の再生能力が相対的に
低下する可能性がある中年以降の方には、
脂肪移植がより長期的な視点で
優れた選択肢になる可能性があります。
フィラーが推奨される場合
✅ 結果をすぐに確認したい、
予測可能な変化を希望される方
✅ もし満足いかない場合でも、
すぐに溶解できる
可逆的な施術を希望される方
✅ 持続期間が明確で、
比較的簡単にボリュームアップしたい方
✅ こうした特性から、変化を
試してみたい比較的若い年代の方に
より適切な可能性があります。

🪄 追加 Tip
脂肪移植、誤解と事実
過去には脂肪移植時に
過修正(120%程度)を推奨することが多かったのですが、
最近のトレンドは初回施術時に
100%修正して、不足部分は
追加移植で補う方法が一般的です。
また、以前は冷凍保管した脂肪を
溶かして再移植することが多かったのですが、
体外で分離された脂肪細胞は
時間とともに生存率が急激に低下します。
したがって、最近は冷凍脂肪よりも
新鮮な脂肪を再採取して
移植する頻度が高くなっています。
この記事を通じてご質問の解消に
少しでもお役立ていただければ幸いです。
施術を決定される前に、必ず
専門医との十分なカウンセリングを通じて、
ご自身の肌状態と目的に適切な方法を
選択することが最も重要であることを
お忘れなく!🙏🏻
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よくあるご質問
マイクロファットグラフティングとナノファットグラフティングの違いは何ですか?
最大の違いは主な目的です。マイクロファットグラフティングは採取・精製した脂肪でボリュームアップが主な目的であり、幹細胞による再生効果も期待できます。ナノファットグラフティングはマイクロファットをさらに濾過して幹細胞が豊富な画分のみを残し、肌の再生に焦点を当てています。
フィラーはどのくらい持続しますか?
通常1年から2年程度持続します。ヒアルロン酸フィラーは時間とともに自然に分解され、望まない場合はヒアルロニダーゼ酵素で即座に溶解できるため、可逆性があることが大きな利点です。
脂肪移植は1回だけで大丈夫ですか?
いいえ、2回以上のタッチアップ施術が必要な場合があります。移植された脂肪の生着率は個人差が大きく、時間とともに一部が吸収されるため、希望するボリュームを保つために追加移植で補うことが一般的です。
目の周りなど薄い肌にも施術は可能ですか?
はい、可能です。ナノファットグラフティングは細い針での注入が可能なため、目の周りや唇周辺など薄い肌部位への施術が容易であり、微妙なボリュームアップと同時に肌の再生効果が期待できます。
フィラーと脂肪移植のどちらを選べばいいですか?
個人の目的によって異なります。ボリュームと肌再生効果を同時に希望する、または人工物質に抵抗感があるなら脂肪移植が、即座で予測可能な結果と可逆性を希望するならフィラーが適切です。専門医との相談後に決定することが重要です。
最近の脂肪移植では過修正をしていますか?
いいえ、最近は初回施術で100%修正した後、不足部分を追加移植で補うことが一般的です。また、冷凍保管した脂肪は生存率が急激に低下するため、新鮮な脂肪を再採取して移植することが多くなっています。